今回の患者は弾きすぎてフレットの削れたギターです
2フレットの辺りがかなり削れています。こんなに弾いてもらえたらギターも本望でしょう^^
こうなってしまうと弦がこのくぼみに引っかかるので弾きづらくなってしまいます。
フレットを新品に打ち替えできればよくなりますが結構お高くなることが多いです。
このギターはまだフレットの高さが残っているので、今回はフレットの【すり合わせ】で対処します。
マスキングをしてフレットを削っていきます。
このギターのフレットはよく見るとまっ平らではなく少しだけ曲がっているのでこの形が崩れないように気を付けます。
くぼんでいるフレットだけでなく、すべてのフレットを均等に削ります。
こうしないと削ったところだけが低くなってでビビりの原因になります。
だいぶ削りました。くぼみがまだ少し残っていますが、削りすぎると今度は弦を押さえるときに指が指板に当たるようになって弾きづらいので、この辺でやめておきます。
削った後はフレットの上が平らになっています。このままだと弦とフレットが触れ合う面積が広くなるため音程が安定しません。
なので削った後は専用のヤスリでフレットに丸みをつけて、フレットが弦に当たる面積を減らします。
フレットの角がとれて丸みがつきました。
ヤスリ掛けの後は表面がざらついてて弦が引っかかるのでペーパーヤスリとポリッシャーで磨いていきます。
弦を張って弦が滑らかに動くか確認して完成です。
ミュージックファームでは楽器の修理の相談も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
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