詳細
プロフェッショナルなピアノ指導というのは、奥が深く、多くの能力を必要とする。この本は、ピアノを教え始めて半世紀、大学で二十余年間「ピアノ教授法」の講義も担当した著者が、ピアノ指導のプロとして「音楽教育」の一翼を担う人たちのために、これまで積み重ねてきた知識や経験を惜しみなく盛り込んだ1冊。指導課程における一般的な課題ごとにひとつの章を設け、それぞれ「大切なこと、再確認しておきたいこと」「子どもにもわかりやすい説明例」「あいまいになりがち、あるいは説明し忘れがちなこと」などを中心に構成。さらに各課程で使われる可能性の高い音楽用語を、「指導の言葉チェック」としてまとめた。一読した後も、折にふれ、必要なときに必要なページを開いてくり返し読むことで理解を深めていく――そんな使い方を想定して編まれた「ピアノ指導者のための教科書」。
目次
第1章 新しい生徒を迎える前に
1.子どもの場合/2.障がい児の場合/3.大人のビギナーの場合/4.高齢者の場合
第2章 メソードに入る前に
こんな言い方、していませんか?/指導の言葉チェック
第3章 エチュードに入る前に
指導の言葉チェック
第4章 ハノンに入る前に
指導の言葉チェック
第5章 初めてのペダル指導の前に
指導の言葉チェック
第6章 キャラクター・ピースと舞曲を指導する前に
主なキャラクター・ピースとそれを書いた代表的な作曲家
主な舞曲とその特徴ほか
第7章 ポリフォニー(バロック作品など)導入の前に
主なバロック舞曲とその特徴ほか/指導の言葉チェック―装飾音・装飾記号/指導の言葉チェック―その他
第8章 初めての連弾指導の前に
指導の言葉チェック
第9章 ソナチネに入る前に
第10章 日々のレッスン その前に
指導の言葉チェック―まぎらわしい用語/指導の言葉チェック―その他
(Op.に代わる主な「作品目録番号」とその特徴)
索引