詳細
⾳⼤で考案された全く新しい勉強法(しかも動画対応!)コード理論も⾝に付く画期的なメソッド︕
ソルフェージュとは、クラシック⾳楽の教育課程で⾏なわれる聴⾳と読譜のトレーニング。聴いた⾳を楽譜に書き取れること、あるいは初⾒の譜⾯で演奏や歌唱ができるようになることが、その⽬的となっています。
しかしポピュラー⾳楽の領域ではそのような能⼒はあまり重要視されず、マスターリズムと呼ばれるコード譜をもとに⾃由な演奏ができることが求められます。
そこで本書では、ポピュラー⾳楽にも対応した聴⾳と読譜のトレーニングを「ネオ・ソルフェージュ」と名付け、その能⼒開発のためのエクササイズを紹介していきます(しかも動画対応!)。このカリキュラムは、実際に⼤阪⾳⼤ミュージックビジネス科で採⽤されているものなので、安心して取り組んでいただけます。
ポピュラー系ミュージシャンはもちろん、音楽を仕事にしたいスタッフ志望の方、そしてポップスやジャズに苦手意識をお持ちのクラシック系のミュージシャンまで、ぜひ本書を使って「読譜と聴⾳能⼒」を開発してください。
【CONTENTS】
Part1 ネオ・ソルフェージュはどこが「ネオ」なのか
Chapter0 ネオ・ソルフェージュとはなにか?
Chapter1 従来のソルフェージュが目指しているもの
Chapter 2 聴音能力と耳コピ力の違い
Chapter 3 ネオ・ソルフェージュで得られる能力
Part 2 ネオ・ソルフェージュ・エクササイズ
Step 1 マスターリズムの基礎
Step 1-1 マスターリズムの読み方
Step 1-2 レッテルについて
Step 1-3 初めてのマスターリズム作成
Step 1-4 マスターリズムの表記法
Step 1-5 弱起と拍子の変更
Step 2 反復記号の使い方
Step 2-1 反復記号の読み方
Step 2-2 リピート記号を使ったマスターリズム作成
Step 2-3 D.S やコーダを使ったマスターリズム作成
Step 2-4 X 2 Only を使ったマスターリズム作成
Step 3 マスターリズムでの細かい指定
Step 3-1 コードの表記
Step 3-2 リズムの表記
Step 3-3 メモ、その他の表記
Step 4 和音記号と和音の機能
Step 4-1 和音記号
Step 4-2 和音の機能
Step 4-3 代理コード
Step 5 コードネームとキー
Step 5-1 コードとはなにか?
Step 5-2 キーとはなにか?
Step 5-3 調号について
Step 5-4 臨時記号の付くコード
Step 5-5 音階について
Step 6 マイナーキーの正体
Step 6-1 マイナーキーの3つの音階
Step 6-2 マイナーキーの曲
Step 6-3 マイナーのさまざまなキーと平行調
Step 6-4 マイナーキーの調号
Step 6-5 マイナーキーの3つの音階 (PART2)
Step 7 セブンスコード
Step 7-1 メジャーキーのセブンスコード
Step 7-2 マイナーキーのセブンスコード
Step 7-3 音程のまとめ
Step 7-4 セブンスコードの詳細
Step 8 セコンダリードミナント
Step 8-1 セコンダリードミナントコード(三和音)
Step 8-2 セコンダリードミナントセブンスコード
Step 8-3 ディミニッシュへの置き換え
Step 8-4 和音のまとめ
Step 9 さまざまなコード
Step 9-1 サブドミナントマイナー
Step 9-2 借用和音のまとめ
Step 9-3 sus4
Step 9-4 分数コード
Step 9-5 テンションコード
Step 9-6 その他のコード
監修者のことば 音楽ビジネス専攻の音大生が「ネオソルフェージュ」を学ぶ理由
エクササイズ
EXERCISE01 歌詞カードにレッテルを付けよう
EXERCISE02 マスターリズムを作成しよう
EXERCISE03 歌詞カードを使わずサイズをメモしよう
EXERCISE04 マスターリズムを作成しよう(2)
EXERCISE05 演奏の順番を考えよう
EXERCISE06 反復記号の設定をしてみよう
EXERCISE07 マスターリズムを完成させよう
EXERCISE08 I、IV、V の和音を聴き取ろう
EXERCISE09 II、III、VI をふくめた和音を聴き取ろう
EXERCISE10 演奏における和音を聴き取ろう
EXERCISE11 代理コードを設定しよう
EXERCISE12 コードネームを判別しよう
EXERCISE13 和音記号を判別しよう
EXERCISE14 聴音課題
EXERCISE15 聴音課題(2)
EXERCISE16 和音記号とコードを判別しよう(G・D メジャー)
EXERCISE17 聴音課題(Gメジャー)
EXERCISE18 聴音課題(Dメジャー)
EXERCISE19 キー、和音記号、コードの判別
EXERCISE20 さまざまなキーでの聴音課題
EXERCISE21 音階の課題
EXERCISE22 聴音課題(Aマイナー)
EXERCISE23 キー、和音記号、コード判別(マイナー)
EXERCISE24 さまざまなマイナーキーでの聴音課題
EXERCISE25 マイナーキーの3つの音階の課題
EXERCISE26 セブンスコード聴音課題(メジャー)
EXERCISE27 セブンスコード聴音課題(マイナー)
EXERCISE28 コード表の穴埋めをしよう
EXERCISE29 音程についての課題
EXERCISE30 セコンダリードミナントの聴音課題
EXERCISE31 セコンダリードミナントセブンスの聴音課題
EXERCISE32 ディミニッシュへの置き換え聴音課題
EXERCISE33 借用和音その他の聴音課題
著者プロフィール
古山 丈(こやま じょう)
作曲家。(株)トーン・グラデーション代表取締役。
大阪音楽大学作曲学科卒業。朝日新聞社全国高校野球選手権記念大会、損保ジャパン、JR西日本、その他多数のテレビCM音楽を製作。大黒摩季、ゆず、石井竜也、宮沢和史、その他多数のアーティストのライブやレコーディングにオーケストラアレンジやディレクションで参加。羽佐間道夫、野沢雅子、山寺宏一主演の声優口演ライブにて、東京オペラシティ、いずみホールでキーボードソロとして出演。神戸市室内管弦楽団の委嘱による弦楽合奏編曲多数。また同楽団より、コンサートの企画、作編曲、司会を依頼され、ろうきんコンサート2018「J-Pop Strings Fes!!」をプロデュースし好評を博す。
近年はミュージカルの音楽制作にも関わるようになり、DAIONミュージカル第11回公演「ヒヒ伝説」にて編曲と音源製作を担当。2023年の新作公演では作曲編曲及び音源制作の依頼を受け、目下格闘中。
音楽書籍「リアルなMIDIの作り方教えます」(C)YAMAHA 楽譜アレンジ担当。
幅広いジャンルの音楽制作を手掛ける中で、特にオーケストラにおいて、
『バーチャル = DAWの打ち込み』
『リアル = 譜面を書く』
の両方において、これまで多数の仕事を扱ってきた為、これらの双方を専門としている。
関西現代音楽交流協会会員。
大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻、ミュージカルコース、作曲デザインコース 非常勤講師